叔母に会いに行く。
叔母: 「うちの近所にね、寝たきりの姑を介護してた嫁がいた。」
「このままでは出掛けることも出来ないからと、施設への預けることをご主人に相談した。」
「ご主人も仕事があって代わることは出来ない。そこへご主人の妹がやって来た。」
「母をそんな所へ入れるなんて可哀想に、と訴えた。」
「その時、ご主人が言った。じゃぁ1週間交代で連れてってお前が看てくれよ。」
「そんなことは出来ないという妹に、なら口を挟むべきではないと一括した。」
「あなたはね、出来れば入りたくはないが、でもあの家に入ること自体が嫌なのじゃない。」
「いつかは看なければ、同じ苦労なら出来れば自分が、と、覚悟は出来てる。」
「先の近所のご主人のような理解が、KAPPAさんにあるかどうか、」
「あの家に入ったら、何の力も持たなくなる自分をどこまでフォローできる男か、」
「母親も一端の女だという認識はなく、実家は長男である自分の家だと思ってる息子、」
「孫夫婦に取って代わって悪者になるのはいいが、あなたは彼の考えに納得できないのでしょ?」
「あの家は、今後ますます歳をとって、財産に執着し始める、姑さんのモノであって」
「姑さんが居なくなるまで、KAPPAさんのものではない。」
「その人を看るというのは、あなたたちにとって良い状態にすることじゃない。」
「姑さんにとっていい状態にしてあげることよ。」
「彼女も迷ってる。老いた自分が心配で、あなたたちに来て欲しい反面、」
「うるさい爺さんが居なくなって、誰にも気を遣わず、今が一番ひとり気楽に暮らせる時。」
「正月には親族が集まるでしょ?その時にどんな生活がしたいか姑さんに聞いてごらん。」
「KAPPAさんのご兄弟も、母親本人の口から出る言葉には文句がないでしょう。」
少し頭がすっきりした気がした。
先日義母と話したとき、
「KAPPAと犬を向こうに置いて、あなた1人だけがここへ来るってのはどう?」
と、どこまで本気かわからんことを言った義母。
(もしもあなたたち夫婦が別れてKAPPAだけがこの家へ来ることになると、
私はいったい いくつまで息子の世話をしなきゃならないの?そんなの嫌よ。)
息子は母親を慕うが、母親は、いつまでも母親などしていたくはない。
暗にそう言いたかっただろう義母の気持ちがわかる。
叔母は言った。「いいのよ。入ってからもめるより、良くしたいなら今もめときなさい。」

