会社の若い女の子たちが盛り上がっている。
「死ぬ前に後悔すること」
「結婚・・・・って出たら親がシンとしてた」
「そうそう、子供を産まなかったこととかもあったね」
(そうかぁ そんなものなのかぁ)
ワシは結婚して産んで離婚して再婚したから
やり残したことがないのう。
死ねばいいのに!ってやつだな
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「このクソ忙しい月末に参ったぜ。」
「お袋がさ、自転車で銀行に行った帰り、自転車の鍵が無いって電話してきた。」
「歩いて帰ったらしいが、まさか自転車を銀行に置きっぱなしって訳にいかんし。」
「今実家なんやけど、俺も段取りあるしなぁ。鍵どこにやったんやろ?」
先月の月末のことだった。親子とはいえ、さすがに仕事も詰まっててイライラしたらしい。
道端に落ちてるでもなし、いつものバッグにもなし、
結局、「ポケットは無いズボンだ」と言い張っていたズボンのポケットにあったのだった。
じゃ自転車を取ってくるから鍵をくれと言えば、鍵は自転車に付いてるから乗ってけと言う。
支離滅裂でいったい何がどうなってるのかと憤慨するkappa。
自転車の鍵をポケットに入れてそれを忘れてるのは物忘れだ。
だが、朝、ポケットのあるズボンを履いた行動そのものが記憶から抜け落ちている。
自分が自転車で銀行に行った行動も、抜け落ちている。
起こした行動そのものの記憶が抜け落ちる、それは物忘れではなく痴呆だ。
「実はしょっちゅう家の鍵や自転車の鍵をなくすのだ」と孫娘。
無くさないように大きめのキーホルダーを付けても取ってしまうのだと言う。
痴呆の入った人は、日頃からあまり良く思ってなかった人の言うことは聞かない。
怒られた、バカにされたと勝手に解釈し、強情に心を閉ざし世話を焼かせてくれない。
私やkappaの言うことなら、うまくやれば聞いてくれるかもよ?
翌日、鍵に薔薇夫Lにねぶた祭りのおみやげに頂いた可愛い鈴を付けてあげる。
「これなら落としてもポケット入れても音がするし、ほら可愛いやろ?」 と言えば
「うん、そうやねぇ」 満足そうなのでホッとする。
「炊飯ジャーに仕立ててある米は私の?それとも孫娘の?炊いてもいいの?」
この質問も日常茶飯事なのだと孫娘は言う。
炊いてもいいよと言えば、鼻歌でスイッチを入れ、10分後にまたスイッチを入れに行って
「あら、炊いてある。でも冷たいな。」 と不思議そう。10分しか経ってない記憶はない。
明日は老人会で日帰りで宇奈月へ行くという。カレンダーの日付とずれてる。
「明日じゃないよ。明後日だよ。朝電話してあげるし、kappaが集合場所へ送るから。」
しかし案の定、翌朝電話がかかる。
「今日は老人会やけど近いから自分で行くし、送ってくれなくて大丈夫よ。」
宇奈月でしょ?今日じゃなくて明日だよ。と言えば、
「あれ?明日なの?宇奈月?場所は私は知らないんだけどね。」
あらら、婆ちゃん、あんなに自分で宇奈月って言ってたのに。
でもいざ行ってきたら、とても楽しかったらしい。ご機嫌だった。
暴風雨の中、kappaが送迎してくれたことも友達に自慢で、幸せそうだった。
痴呆は、不幸じゃない。
でも痴呆をバカにされて話も聞いてもらえない人がいれば、それは不幸だと思う。
冷蔵庫には一人でどうやって食べるのかというほど同じものが詰まっている。
孫娘が入れたのだとか食べたのだとか都合の良い解釈を信じ込んでいるようだ。
けれど思う。だから買い物に行くなと言うのではなく、
フォローするしかないのだと。失敗を責めてはいけないのだと。
kappaに言う。この先、一人にしとくのが心配になったら、もうZのツーリング無理ね。
行きたいなら、少しずつ上手にディサービスに慣れてもらって、
日曜日でも予約の利くところと仲良くしといたらいい。婆ちゃん人と話すの好きだし。
どちらも自由を奪われるだけじゃ、看る側も看られる側も、精神的に潰れてしまうよ。
やっと解かってくれた。kappaの理解があれば、やってけそうな気がする。
孫娘が家を建てた→引っ越す→kappaが来てくれる・・・・
口では強がってるけど、きっとホッしたんだろうな。
だからちょっと脳難箇所が進行したんだろう。
いろいろ想像していた娘のカレシって子と、日曜日に平湯〜高山方面で過ごす。
同級生だという2人は、異性だからカレシという位置づけなのであって、
見てたら、気の合う異性の友達なのだろう。服装は男の子だが顔立ちが丹精、鼻輪もなし。
気さくで物腰の柔らかい好青年で、我が娘の方が男らしい(?)ってのは笑えた。
写メで娘を撮影してはおかしな顔だと爆笑して、ほらほら、と私やkappaに見せてくれる。
初対面なのに、と思えば驚くが、もともと気のいい子なんだろう。家族の話もしてくれていた。
帰りの車中では疲れたのか2人ともうたた寝をしている。
やっぱり子供だなぁ。なんか子供が1人増えた感覚に陥る。
互いの家を堂々と行き来してる分には、助け合って仲良くしてくれたら良いだろう。
(携帯小説なんかに出てくるような恋愛を夢見たり、経験したい年頃なのかねぇ。)
自分もそんなことで泣いたり笑ったりしてきたことが、懐かしいなぁと思う。
とうとう、そんな歳になってしまった、私と娘でありました。
前夜の大盛り上がりの宴会に引き続き、本日はタイトルの通り、格式高いツーリング。
前日に宴会だから金沢・岐阜など遠方の皆さんはお泊りコース。
なんか無茶苦茶厳しい計画っすね。
帰りの代行さんに朝7時にモーニングコールを頼んでるkappa。
疲れた体にムチ打って、お見送りのOOABU様のピッコロおふぇらに皆興味津津。
ママと離れてお見送りに付き合ってくれたOOABU様の息子さん。
親子で髪の毛をバッチリ決めている。 そして 「やっぱりおうちがいいなぁ」
OOABU様がっかり。
大事そうに抱えてるキャラクターの袋。
kappa妻: 「何が入ってるん?」 息子さん: 「カード」
kappa妻: 「何のカード持ってきたん?」 息子さん: 「ひみつ」
ひ・ひみつぅ? この親子 似すぎ
シャガール美術館で説明の映像を見てると、隣でkappaが言う。
「虫がおる!」 ・・・・はて? どこに? 意味がわからん。
化粧室から戻ったkappa
「頭の毛の中に虫が入って なんかこう うろうろうろうろと」
あれま、入りやすく動きやすい頭でもあるが出やすい頭でもあるわけで、難儀な虫やね。
わからんなりにも、いいなぁと眺めてる隣で、「俺にも描けそうだ」と寝るkappa。
やっぱり格式が高すぎたんではないでしょうか。
昼食は以前に食べた戸隠の手打ち蕎麦にしよう!と移動。
相変わらず旨い。皆さんの大好きなクネクネ道で具合が悪くなるチータロー。
二日酔いにはキツイ道。
やっぱりワシのようにガス欠を引き起こさないよう、ビールを呑んでおくべきです。
帰りの渋滞ではkappa瀕死状態。しかしその後トイレに行きたくなりダッシュ。
解散場所まで膀胱が持たず途中でパーキングに寄る。
ホっとしたのかその後の走りのゆっくりなこと。
「どうしたんですか、あのやる気のない走りは!」 とあきれ顔の古川さん。
kappa妻: 「すみません。走る気も一緒にトイレに流してきたらしいんですわ。」
しかし本当に二日間、お疲れ様でした。
昨夜は会社のみ会。17:30、薔薇夫Lに告げる。
「あたくし、明日はお休みをいただきます!」
「このタイミングで告げるということは、今夜は相当呑む気だね!」
と、とんでもなく誤解されて笑われる。ほんとタイミングよすぎだわね。
さてお休みってことで、夫婦でばかりもめてても話にならんから
義母に会いに行く。(男ってほんまにあてにならない)
kappa妻: 「孫夫婦の家、来月には仕上がりそうだよ。婆ちゃんどうしたい?」
義母: 「私は一人に慣れとるし、今だって孫夫婦に世話にもなっとらんし、」
「私はぜんぜん一人でもかまわんけど。あんたたちの都合はどうなん?」
kappa妻: 「kappaは婆ちゃんが心配だから、孫夫婦が出たらすぐ入りたいみたいよ」
義母: 「孫夫婦を追い立てるように、まるで出るの待ってたかみたいな入り方は嫌だよ」
「ましてこの冬の寒さめがけて、雪でも降ったら荷物もかちゃかちゃになるし」
kappa妻: 「そうだね。でも婆ちゃんが思ってるよりも早く入ることになるかもしれんよ。」
「kappaは婆ちゃんが心配で一人にしたくないから早く入りたいみたい。」
「だったらそれでもいいか、婆ちゃんの気持ちをちゃんと聞いてきてって言うたんだけど」
「そんなことは眼中になくてとにかく入ればいいと思ってるんだわ。犬・猫もおるのに」
義母: 「なら春までにはここに入れてほしいけど婆ちゃんどうや?とかって言うてくれたらいいのに」
「歳とれば力は無くなるけど、私の何が可哀想よ?私は動物の世話できんけどさ。」
「私の食いぶちぐらいは渡す。死ぬまであの子の世話にはならんって、今度言うてやろ」
kappa妻: 「(笑)怒るってまた。歳をとったってだけで話し合い無しになんでもされたら、」
「なんかバカにされてるような気がしてくるよね」
義母: 「そうよ! あの子はね、爺さんが丸めこむように可愛がったん。」
「だからお金は使うことしか知らんし、かっこつけて自分が人の分まで払うし、見栄っ張り」
「だから仕事もせん変な車もっとるやろ?昔っから幼稚な性分でねぇ」
(あらよくご存じで)
kappa妻: 「そうそう、でも身銭切るだけ友達はいっぱいいるみたいけどね」
義母: 「うん、でもその友達にね、kappaは何点?て聞いてみ。20点て言うよ。あはははは」
(低!!)
kappaは母親をマリア様のように思っている。が、
義母はどーしょーもない息子だと思っている。
連休中、先月できなかったkappaの実家の裏庭の剪定に出向く。
木・・・・ いらんわ と思う。先代が愛した、しかも生き物で申し訳ないが。
頼みもせんのに生える草や積もる埃が、なぜにそんなにワシを責める資格があるのか、
納得がいかん。
そして義母は、またkappaの娘(義母にとっては孫娘のこと)を、
同じ話を繰り返してはボヤくのだった。が、
最近、モノが無くなったという話がとても多くなった。それを孫娘のせいだと思っている。
ハッキリ言ってそれは、(あまり考えたくはないが)軽い痴呆の始まりと言っていいと思う。
kappaは、「箒がない?まさかそんなことはせんだろうさ」 と軽く受け流す。が、
ワシは思う。 義母にとって犯人が誰か、真実は何かなど、必要ないのだと。
ただ息子であるkappaが、どんな状況でも、
自分の味方をしてくれるかどうかを試しているのだと。
「ねぇkappa妻さん、このIH、焦げ付いたのどこか電話したらいいのかね?」
あんら まさに ワシのお仕事じゃ あ~りませんか。
「婆ちゃん、これ使ったり、無いならこれ利用しても落とせると思うよ。」
と会社で聞き覚えていた知識でやってみる。まぁ多少の時間は要るけど、落ちるじゃないの。
「わぁ、綺麗になった!新品みたいだね!ありがと!」
と言われて初めてハメられたと気が付く。
義母の中には、私のIHなのに私より孫娘の方が多く使っている、そしてこのお焦げ。
ひとの家に転がり込んどいて、私の台所で何をしてくの という悔しさがあったのだ。
そう、女にとって台所は城。女が二人立つべきではない。
帰宅した孫娘が 「あら、綺麗になってるね」 と気が付いた時、
「kappa妻さんに掃除してもらったの」 と義母が言うたら、孫娘はどれほど嫌な思いをする?
自分の居ない時に台所を磨いていく女など、まったくもって最低である。
義母はちゃんと分かってて、
自分が困っているからと、逆らいようのないワシにさせたのだ。
義母にとってはいい腹いせになっても、ワシにとってそれは、
成り行き次第ではエライことになりかねないことなのだ。
これぞ女だと思う。
曜日を忘れようが、先日と同じ会話しかできなくても、女は死ぬまで女である。